フリーのセキュリティソフト「AVG」に2019年版 ～AIが詐欺サイトを見分けてブロック

「AVG AntiVirus FREE」v18.8.3071

　チェコのAVG Online Security Softwareは12月14日（日本時間）、コンシューマー向けセキュリティ製品「AVG」シリーズの2019年版をリリースした。“機密データ シールド”や“サイレントモード”、AI（人工知能）技術をベースとしたフィッシング脅威の検出機能などが新たに追加されている。

　2019年度版「AVG」は、無償版の「AVG AntiVirus FREE」と有償版の「AVG Internet Security」の2エディションから成る。「AVG Internet Security」の価格は、台数無制限の年間ライセンスで7,980円（税込み）。

　無償版「AVG AntiVirus FREE」では、全画面でアプリやゲームを実行している際に通知を無効化する“サイレントモード”が新たに利用できるようになった。煩わしい通知に気を取られることなく、仕事やゲームに没頭することができる。

　また、AIベースのフィッシング脅威検知を搭載。Webサイトのトークンやドメインを分析したり、Webサイトのデザインを検証するなどして、疑わしいWebサイトを検出、フィッシングの被害に遭わないように閲覧をブロックする。これらの処理はすべて自動で行われるやめ、設定やカスタマイズは不要。99％の精度を誇り、処理にかかる時間も10秒以内に収まるという。

　これらの改善に加え、有償版の「AVG Internet Security」ではサイバー犯罪者から個人情報を守る新しい保護層“機密データ シールド”が追加される。家庭のデバイスに保存されている職務経歴や健康記録、旅行のチケットなど、個人の特定につながる恐れのあるファイルを自動で認識し、権限を持たないソフトや人からのアクセスをブロックすることが可能だ。