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「Thunderbird」v60.4.0が公開 ~添付ファイルをDropbox経由で送る機能が実装へ
WebExtensionsでFileLink APIをサポート
2018年12月21日 13:23
Mozillaは12月20日(米国時間)、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v60.4.0を公開した。本バージョンにおける新機能は、“WebExtensions”で“FileLink API”がサポートされたこと。
メールサーバーの多くは添付ファイルのサイズに制限を設けており、それを超える場合は受け取りを拒否する。そこで「Thunderbird」には“Filelink”と呼ばれる機能が搭載されている。この機能はサイズの大きなファイルをメールに添付する際、添付ファイルをクラウドストレージへアップロードし、メールにはその共有URLを挿入する。メールサーバーの添付ファイルのサイズ制限を回避できるだけでなく、メールの送受信にかかる時間が短縮される点や、メールボックスの容量を節約できるのもメリットといえる。
「Thunderbird」v60.4.0では、この機能が“WebExtensions”でも利用できるようになるようだ。現在のところ、ビルトインでサポートされている“Box”しか利用できないが、“WeTransfer”や“Dropbox”に対応した拡張機能の提供が計画されているという(従来からある「Dropbox for Filelink」拡張機能は現在利用不能)。
そのほかにも、CP932/CP936のメッセージが正常にデコードできない問題などが修正された。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/Server 2008 R2以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。編集部では確認できなかったものの、自動更新機能によるアップデートも追って提供される見込み。