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不具合と脆弱性を修正した「Thunderbird」v60.3.0が公開
存在しない画像を参照したHTML署名で「Thunderbird」がハングアップする問題などを解決
2018年11月1日 14:45
Mozillaは10月31日(米国時間)、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v60.3.0を公開した。不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデートで、脆弱性の修正も行われているようだ。
本バージョンでは、存在しない画像を参照したHTML署名がメッセージに含まれている場合に「Thunderbird」がハングアップする問題や、Macでアドオンのオプションメニューが機能しない欠陥が修正された。テーマで色・背景が正しく反映されていない問題、テンプレート編集コマンドの不具合、書き込みウィンドウの内容が既存のファイルを正しく上書きしない欠陥、「Thunderbird」の検索システム“gloda”における添付ファイルのフィルタリング問題なども解決されているという。
また、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。Mozillaが公開したセキュリティアドバイザリによると、v60.3で修正された脆弱性は全部で5件。深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最高の“Critical”が1件、上から2番目の“High”が3件、最低の“Low”が1件となっている(公式サイトでは「Thunderbird ESR 60.3」のアドバイザリとなっているが、「Thunderbird 60.3」のものであると思われる)。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/Server 2008 R2以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることも可能。「Thunderbird 52」系統からの自動アップデートも提供されるとのこと。