Windows 7/Windows Server 2008 R2でネットワーク共有にトラブル ～月例パッチが原因か

同社のサポートページ

　Windows 7/Windows Server 2008 R2向けの月例更新プログラム「KB4480960」および「KB4480970」が原因で、ネットワーク共有が機能しなくなるトラブルが発生していることが明らかになった。共有フォルダーにアクセスできない、SQLサーバーと通信できない、「リモート デスクトップ接続（RDP）」が利用できないといった事例が寄せられている。

　今月8日（現地時間）にリリースされた「KB4480960」および「KB4480970」ではセキュリティの改善が図られているが、その影響でSMBv2経由によるネットワーク共有が行えなくなった環境があるようだ。ネットワーク共有をホストしている環境から更新プログラムをアンインストールしたり、以下のコマンドでレジストリを修正することで問題が解決する事例が報告されている。

reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\system /v LocalAccountTokenFilterPolicy /t REG_DWORD /d 1 /f

　ただし、セキュリティレベルが低下する点には注意したい。

　また、Microsoftのサポートページでも、8日にリリースされた更新プログラムを適用したWindows 7/Windows Server 2008 R2環境でリモートから共有にアクセスできない場合があるとアナウンスされている。これはローカルの“Administrators”グループに属するユーザーにのみ影響し、ドメインユーザーには影響しないとのこと。回避策として、ローカルの“Administrators”グループに属していないアカウントやドメインユーザーを利用する方法が案内されている。