ニュース
「Windows 10 20H1」Build 18850が“Skip Ahead”に ~不具合の修正が中心
OS標準のスクリーンショットツール「切り取り領域とスケッチ」を改善
2019年3月7日 11:30
米Microsoftは3月6日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18850(20H1)を“Windows Insider Program”の参加ユーザーに対して公開した。プレビュービルドを受け取る頻度を“スキップ(Skip Ahead)”にしているユーザーは、“Windows Update”を介してアップデートできる。
「Windows 10 20H1」は、「Windows 10 19H2」(今秋正式公開)の次にリリースされる予定の機能アップデート。順調にいけば2020年春に正式公開される。
Build 18850の変更点は、これまでに発見された不具合の修正が中心。OS標準のスクリーンショットツール「切り取り領域とスケッチ」(Snip & Sketch)でも品質改善と安定性向上が図られ、特定条件下でアプリがクラッシュする問題、スクリーンショットの品質が劣化する問題、操作や処理が意図せず中断・失敗する問題などが修正された。デフォルトの保存場所が“画像”フォルダーと異なるパスになる問題や、最後に保存したパスを記憶していない問題への対処も行われている。このバージョン(v10.1901.10521.0)はBuild 18850のアップグレードに紐づけられていないため、他の環境でもいずれ利用できるようになるだろう。
なお、アンチチートソフトを利用したゲームを起動するとバグチェック(GSOD)が発生する問題や、サウンドカード“Creative Sound Blaster X-Fi”が正常に動作しない問題、RealtekのSDカードリーダーが正常に機能しない問題は依然残されたままだ。また、「VMware」で“Windows Insider Preview”をインストール・アップデートできない問題も新たに確認されており、現在原因を調査中とのこと。“Skip Ahead”で配信されるビルドは開発初期の段階のものなので、不具合も少なくない。より安定した運用を行いたい場合は、“Slow”リングへの切り替えを検討したい。