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WSL向けに最適化されたLinuxディストロ「WLinux」が改称、「Pengwin」に
「Pengwin」+「X410」ならばLinux向けGUIアプリの利用も簡単
2019年4月12日 07:00
“WSL”向けLinuxディストリビューション「WLinux」が、「Pengwin」へと改称された。現在、v1.2を“Microsoft Store”から入手可能。
「Pengwin」は、Windows 10の“Windows Subsystem for Linux(WSL)”に最適化されたLinuxディストリビューション。ベースは「Debian」だが、Windows/WSL環境特有の事情を考慮した環境構築や、Linux向けGUIアプリをWindows/WSL環境で動かすためのカスタマイズを手軽に行えるのが特徴だ。
たとえば、環境の構築には専用コマンド“pengwin-setup”が利用可能。主な用途や好みのシェル、プログラミング言語、開発ツール、ロケール、入力言語などをグラフィカルに選択していくだけで、必要なものを自動でセットアップできる。起動時に“rc.local”でサービスを開始したり、「OpenSSH」を実行するところまで面倒を見てくれるので、コマンドラインに慣れていないユーザーにとっては心強い。
さらに、あらかじめ「X410」(“Microsoft Store”で購入可能)などのXサーバーをWindows 10側にインストールしておけば、専用の環境設定ツールをGUIで利用可能。これは一見するとWindowsアプリに見えるが、歴としたLinux向けのGUIアプリだ。LinuxアプリをWindows 10のライト・ダークテーマにフィットさせるためのアプリテーマも用意されており、専用のGUIツール(“lxappearance”コマンド)でカスタマイズできる。
「Pengwin」は価格2,350円の有償アプリだが、環境構築に手間をかけたくないユーザーにとっては有力な選択肢となるだろう。執筆時現在、1,200円割引きの1,150円で購入できる。Xサーバーの「X410」は5,850円だが、こちらも今なら80%OFFの1,150円で購入できる(いずれも税込み)。