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「Diagnostic Data Viewer」がアップデート ~Officeアプリの診断データを閲覧可能に

MicrosoftがWindows 10を改善するために収集・送信しているデータを閲覧するツール

「Diagnostic Data Viewer」v3.1904.1071.0

 米Microsoftは、Windows 10を改善するために収集・送信している“診断データ”をユーザーが閲覧できるようにしたツール「Diagnostic Data Viewer」(診断データ ビューアー)をアップデートした。「Microsoft Office」アプリケーションからの診断データをリアルタイムで表示できるようになっているという。

 Windows 10ではどのような機能を持つデバイスがどのような設定で利用され、正常に機能しているかどうかを診断したデータが収集され、Microsoftへ送信されている。なかにはこれが特定のユーザーの行動を追跡・監視するために利用されているのではと疑うユーザーもいるが、あくまでもWindows 10を改善するためのものだ。「設定」アプリの[診断 & フィードバック]セクションで送信する診断データの種類・量を選べるほか、同社は送信しているデータの内容を閲覧するツールを用意して透明性の確保に努めている。

「設定」アプリの[診断 & フィードバック]セクション

 そのツールが、今回紹介する「Diagnostic Data Viewer」アプリだ。本アプリは「April 2018 Update」以降で利用可能。初期状態では無効化されているので、「設定」アプリの[診断 & フィードバック]セクションで[診断データ ビューアー]オプションを有効化し、ストアから「Diagnostic Data Viewer」アプリをダウンロード・インストールする必要がある。

[診断 & フィードバック]セクションで[診断データ ビューアー]オプションを有効化
ストアから「Diagnostic Data Viewer」アプリをダウンロード・インストール

 この「Diagnostic Data Viewer」アプリでは、診断データや問題レポートを一覧表示することが可能。キーワードやカテゴリでデータをフィルタリングしたり、エクスポートすることもできる。

 データはJSON形式になっており、詳細は不明ながらバージョンやパラメーター、タイムスタンプといった情報が送信されているのがわかる。開発チームはこれを調べることで、ユーザーが何をしようとしてどこでつまずいているのか、どこで問題が発生しているのか、どの機能がよく使われ、どの機能が不人気なのかを把握できるというわけだ。

診断データを閲覧。JSON形式でさまざまな情報が送信されているのがわかる
問題レポートを一覧表示。データのフィルタリングやデータのエクスポートが可能

 編集部では機能を確認できなかったものの、リリースノートによると、最新の「Diagnostic Data Viewer」アプリでは共有してきたデータの概要をまとめる“自分のデータの詳細”機能や、データ履歴のサイズをカスタマイズする機能が搭載されているとのこと(現在の仕様では、ビューアーを有効化すると約1GBのディスクスペースを消費する)。今後のリリースに期待したい。

ソフトウェア情報

「Diagnostic Data Viewer」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10(April 2018 Update以降)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1904.1071.0