ニュース

「May 2019 Update」に新たな既知の不具合が2件 ~手動更新には十分注意

「Windows サンドボックス」やDynabookのアプリに問題

Windowsの新しいリリースヘルスダッシュボード

 米Microsoftは5月24日(現地時間)、「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」のリリースダッシュボードを更新した。新たな既知の不具合が2件登録されている。先日発表された問題と合わせると、既知の不具合は全部で14件に上る。

「Windows サンドボックス」が起動しない(クライアントOSにのみ影響)

 「May 2019 Update」をアップデートする際、OSのシステム言語を変更したデバイスで、「Windows サンドボックス」が起動しない場合がある(“ERROR_FILE_NOT_FOUND(0x80070002)”エラー)。

回避策
  • 未掲載
状況
  • 6月後半の修正を予定

「dynabook スマートフォンリンク」アプリが機能しない(クライアントOSにのみ影響)

「dynabook スマートフォンリンク」アプリ

 「dynabook スマートフォンリンク」は、Dynabook社製PC向けに提供されているアプリ。PCをスマートフォンのスピーカー・キーボード・マウスとして利用できるようにする。

 このアプリを導入したデバイスを「May 2019 Update」へアップグレードすると、一部の環境でアプリが機能しなくなる。通話メニューで電話番号を表示できなくなったり、PCから電話に応答する機能が利用できなくなる恐れがある。

回避策
  • 未掲載。影響する環境への「May 2019 Update」配信をブロック中
状況
  • Dynabook社と協力して問題を修正中。手動アップデートは控えるように

 なお、同社は機械学習を積極的に活用したフィードバック監視システムを構築している。問題が確認されるとすみやかに配信停止措置が取られるため、影響を受ける可能性のある環境に「May 2019 Update」が配信されることはほぼないはずだ。

 ただし、「メディア作成ツール」などを利用した手動アップグレードを検討しているユーザーは注意。あらかじめリリースヘルスダッシュボードをチェックしておいたほうがよい。