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「スマホ同期」の画面共有にユーザー補助機能 ~「Windows 10 20H1」Build 18908
MMSメッセージの送受信やモバイル回線での同期にも対応
2019年5月30日 10:00
米Microsoftは5月29日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18908(20H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。「Windows 10 20H1」は、Windows 10の次々期機能アップデート。来年の春に正式リリースされる。
Build 18908では、PCとAndroidスマホのデータ同期を行う「スマホ同期」(Your Phone)アプリが大きく強化。アプリアイコンが刷新されたほか、スクリーン共有機能“Phone screen”に2つのユーザー補助機能が追加された。
1つ目は、フォーカスのあるコントロールやテキストを読み上げるスクリーンリーダー機能だ。この機能はAndroidに組み込まれている「TalkBack」と連携して行う仕組み。「スマホ同期」のコンパニオンアプリ「スマホ同期管理アプリ」(Android用)と「TalkBack」の両方のサービスを有効化しておくと、PCのナレーターで画面の読み上げが行えるようになる。
2つ目は、画面のどこにフォーカスがあるのかを示すフォーカストラッキングだ。コンパニオンアプリと「TalkBack」のサービスを有効化し、[Windows]+[+]キーを押せば、「拡大鏡」アプリでフォーカスのある場所を拡大表示できる。
また、キーボードの言語やレイアウトを変更するボタンが追加された。この設定は物理的なキーボードにのみ影響するため、スマートフォンとPCで異なる配列のキーボードを利用している場合などに有用だ。
なお、“Phone screen”が利用できるスマートフォンは、現在のところ以下の機種のみだ。今後の対応拡充に期待したい。
- Samsung Galaxy S10e、S10、S10+、S9、S9+、S8、S8+
- Samsung Galaxy Note 9、Note 8
- Samsung Galaxy A8、A8+
- OnePlus 6、6T
そのほかにもMMSメッセージの送受信がサポートされた。未読メッセージがあることを示すインジケーターや連絡先のプロフィール画像、通知トーストからそのまま返信できるインラインリプライ、メッセージに絵文字を簡単に挿入できるピッカーなども追加されている。
また、モバイル回線でデータを同期できるようになったのもうれしい改善点だ。AndroidスマートフォンをPCと同じWi-Fiネットワークに接続しなくても、写真、メッセージおよび通知を同期できる。ただし、追加の料金がかかる可能性があるため初期状態では無効化されている。利用するにはコンパニオンアプリ側でオプションを有効化する必要があるので注意したい。