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フリーのペイントソフト「Krita 4.2.0」、HDRディスプレイをサポート

1,000個以上もの問題を修正。新機能や改善も多数

「Krita」v4.2.0

 フリーのペイントソフト「Krita」の最新版v4.2.0が、5月29日に公開された。1,000個以上もの問題が修正されたほか、HDRディスプレイのサポートをはじめとする新機能が多数導入されている。

 「Krita」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのペイントソフト。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。寄付も歓迎しており、“Microsoft ストア”からストアアプリ版を購入すれば開発を支援できる。

 「Krita 4.2.0」の目玉は、Intel社との協力で“HDR(High Dynamic Range)”ディスプレイがサポートされたこと。「Krita」は2005年からHDRイメージ形式をサポートしており、開いたり編集することができるが、HDRで表示することはできなかった。しかし、「Krita 4.2.0」ならばHDRで表示することが可能。ただし、対応OSはWindows 10に限られる。また、ハードウェアがHDRに対応している必要がある。

 さらに、本バージョンではHDRイメージを拡張PNG形式で保存する機能が追加された。「FFmpeg」のバージョンが正しければ、HDRでアニメーションを作成することも可能だ。

【「Krita 4.2.0」で制作されたHDRアニメーション】
HDR Animation done in Krita

 そのほかにも、“ロックフリーハッシュマップ”や“GPUベクトル化”と呼ばれる手法でブラシの性能が向上。カラーパレットやカラーセレクター、オーバービュー(全体表示)、メモリ使用量パネル、マルチブラシなども改善された。また、「Krita」のスタート画面に開発チームからのお知らせを表示する機能(デフォルト無効)や、ファイルをバックアップする機能なども追加されている。

ソフトウェア情報

「Krita」
【著作権者】
The Krita team
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.2.0(19/05/29)