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Sophos、信頼できないアプリを隔離環境で実行できる「Sandboxie」の無償化を発表
オープンソースプロジェクトへ移行
2019年9月13日 14:41
英Sophosは9月10日(現地時間)、「Sandboxie」の無償化を発表した。オープンソースプロジェクトへ移行することも併せてアナウンスされている。
「Sandboxie」は、信頼できないWindowsアプリをサンドボックス(隔離環境)で実行できるセキュリティツール。アプリケーションの実行をOSから切り離すことで、万が一アプリケーションに悪意ある処理が含まれていたり、脆弱性を突かれて外部のユーザーに乗っ取られても、システムやユーザーデータには影響が及ばない。既存のアプリに追加の防御策を追加したり、出どころの怪しいアプリを試したい場合に役立つ。
本ソフトはシェアウェアで、30日の試用期間を超えてすべての機能を利用するには、有償版へアップグレードする必要があった。しかし、最近はサンドボックス機構を自前で備えたWebブラウザーが増えた上、似たようなコンセプトを持つ「Windows サンドボックス」がWindows 10に標準搭載されており、かつてほどの需要はない。また、セキュリティベンダーSophosにとっても、「Sandboxie」はビジネス上それほど重要な製品ではなかった。
Sophosは「Sandboxie」の提供を終了することもできたが、開発に貢献したコミュニティを失望させたくないとの考えから、オープンソース化に踏み切ったという。オープンソースへの移行にはしばらく時間がかかるようだが、それに先立ち、有償機能をライセンスなしで利用できるようにしたとのこと。
「Sandboxie」はWindows 7/8.1/10に対応しており、現在「Sandboxie」の公式サイトからダウンロード可能。執筆時現在、最新版はv5.30となっている。
ソフトウェア情報
- 「Sandboxie」
- 【著作権者】
- Sandboxie Holdings, LLC
- 【対応OS】
- Windows 7/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.30