やじうまの杜
Linux版「Microsoft Edge」の安定版がようやくリリースへ? Sophosがリポジトリに発見
MicrosoftのLinux向けオープンソース製品だけでブログを書き、アップロードする世界が到来
2021年11月2日 06:45
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MicrosoftのパッケージリポジトリにLinux版「Microsoft Edge」の安定(Stable)版が登録されたのだそうです。英国のセキュリティベンダーSophosが、公式ブログ「Naked Security」で明らかにしています。まだ「Edge」の公式サイトには案内が出ていませんが、「microsoft-edge-stable-95.0.1020.40-1.x86_64.rpm」が利用できる模様。
Microsoftは昨年10月、「Edge」をDevチャネルにリリース。今年の5月にはBetaチャネルでも提供を開始しましたが、Stableチャネルでのデビューはまだ発表されていません。つまり、この1年間、Linuxで「Edge」を使いたいユーザーはプレビュービルドの利用を余儀なくされていたわけです。
しかし、その生活にもようやく終止符が打たれそうです。もし通常のリリースサイクルに合わせてリリースされるならば、今月中旬に予定されている「Edge 96」での発表が期待されます。
Sophosは、Linux向け「Edge」が安定版になるメリットを以下のように説明しています。
- どのOSプラットフォームでも2つの異なるWebブラウザーを使えるのは便利:WebサービスによってWebブラウザーを使い分けられる。開発は「Chrome」、動作確認は「Edge」といった使い分けも可能
- Linuxユーザーの多くは「Chrome」を用いているが、すべてのディストリビューションに用意されているわけではない:「Edge」は「Yum」レポジトリから「/opt/microsoft/edge」ディレクトリツリーを抽出するだけでも十分に機能する
- 「Google アカウント」を使いたくない:Googleファンではない場合や、「Microsoft 365」を導入している企業では「Edge」の方が便利
また、Webブラウザーの終了時にCookieやWebデータ、認証トークン、そのほかの履歴情報を自動削除するのが簡単であるのもメリットであるとしています。「Firefox」でもよいのですが、「Chromium」ベースのWebブラウザーを使いたい場合は「Edge」がよいようです。
一方で、プライバシーオプションのデフォルト設定や、トラッキングの設定、Web検索の設定などは見直した方がよいとしています。
同社は「『2021年までにLinuxでメインに使うアプリのトップ2がMicrosoft製、しかもオープンソースになる』と5年前に言われたら? 笑っちゃったかもしねないね」と公式ブログでの記事を結んでいます。このブログはLinux版の「Visual Studio Code」で書かれ、Linux版の「Microsoft Edge」を使って「WordPress」に公開されたのだそうです。確かに、こんなことになろうとは思いもしませんでした、5年前には。