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Oracle、「Java 13」を発表 ~GCの改良やテキストブロック構文の追加などの機能改善

「Oracle JDK 13」は来年3月まで最低2回の更新を予定

Oracle、「Java 13」を発表

 米Oracleは9月16日(現地時間)、プログラミング言語「Java」の最新版「Java 13」を発表した。「Java 13」では、2つのプレビュー機能を含む5つの機能拡張が提供されている。

  • Dynamic CDS Archives(JEP 350):アプリケーションクラスデータ共有(JEP 310)を拡張して、Javaアプリケーション実行の最後にクラスを動的にアーカイブ
  • ZGC Uncommit Unused Memory(JEP 351):ガベージコレクション機能「ZGC」を拡張し、利用されていないヒープメモリをOSに返すように
  • Reimplement the Legacy Socket API(JEP 353):レガシーソケットの実装をよりシンプルかつモダンな実装に置き換え、メンテナンスとデバッグを容易に
  • Switch Expressions(JEP 354、Preview):switch構文を拡張してステートメントまたは式として使用できるように。将来的にはパターンマッチング(JEP 305)の利用も可能に
  • Text Blocks (JEP 355、Preview):テキストブロック構文を追加。変数を埋め込んだ複数行テキストの利用とメンテナンスが容易に

 そのほかにも、「JDK 13」では「Jira」で管理されている2,126個の問題が解決された。このうち大半はOracleの開発者が対応したものだ。残りは他の企業や個人開発者よって解決されたが、なかでもARMサポートに関心のある会社から多くの貢献が寄せられたという。

「JDK 13」では「Jira」で管理されている2,126個の問題が解決。多くはOracleの開発者によるものだが、ARMサポートに関心のある会社からの貢献も多い

 開発キット「Oracle JDK 13」は、来年3月に「Oracle JDK 14」が提供されるまでの6カ月間サポートされる。その間、同社のCPU(四半期ごとのセキュリティアップデート)スケジュールに合わせ、最低2回のアップデートがリリースされる予定だ。