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「VMware Workstation」「VMware Fusion」などに脆弱性、修正版がリリース

「Workstation」v15.5.0では対応ゲストOSを拡充。複数モニターを切り替えもキーボードで

「VMware Workstation Player」v15.5.0

 米VMwareは9月19日(現地時間)、同社の仮想化製品「VMware Workstation」「VMware Fusion」に脆弱性が存在することを明らかにした。修正版がリリースされている。

 同社のセキュリティアドバイザリ(VMSA-2019-0014.1)によると、同社の仮想化製品には2種類の脆弱性“CVE-2019-5527”と“CVE-2019-5535”が存在する。

 “CVE-2019-5527”は、仮想サウンドデバイスにおけるメモリの解放後利用(use-after-free)により、ゲストマシンからホストOSで任意のコードを実行可能になるというもの。「VMware ESXi」、「VMware Workstation」、「VMware Fusion」、「VMware Remote Console」「VMware Horizon Client」に影響し、深刻度は“Important”。“CVSSv3”の基本値は“8.5”と評価されている。

 “CVE-2019-5535”はゲストOSから細工を施したIPv6パケットを送信することで、VMware NAT(VMNAT)モードを利用するゲストOSすべてをネットワークアクセス不能状態に陥れるサービス拒否(DoS)攻撃が可能となる。

 なお、「VMNAT」のIPv6は既定で無効となっているため、脆弱性の深刻度は“Moderate”、“CVSSv3”の基本値は“4.7”と評価されている。「VMware Workstation」はv15.5.0へ、「VMware Fusion」はv11.5.0へ更新することで問題は解決される。

 そのほかにも、「VMware Workstation」v15.5.0では以下のOSが新たにゲストOSとして利用できるようになった。

  • Windows 10 19H2
  • Debian 10.0/10.1
  • Debian 9.11
  • Oracle Linux 8.0
  • SLE 15 SP1
  • FreeBSD 12.0
  • PhotonOS 3.0

 また、ジャンボフレームへの対応や複数モニターを切り替えられるキーボードショートカットを導入。アップグレードの際にネットワーク設定が保持されるようになったほか、PVSCIデバイスを公式サポートして「Workstation」と「vSphere」間の仮想マシン移行を容易にするといった改善も行われている。

9月24日14時追記: “CVE-2019-5527”に関する情報を追記しました。

ソフトウェア情報

「VMware Workstation Player」
【著作権者】
VMware, Inc.
【対応OS】
64bit版のWindows/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用のみ)
【バージョン】
15.5.0(19/09/19)