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「VMware Workstation」v15.1.0が公開 ~「Windows 10 19H1」「RHEL 8.0」などに対応
DLLハイジャックの脆弱性も修正。“MDS”脆弱性への緩和策も
2019年5月16日 12:55
米VMwareは5月14日(現地時間)、「VMware Workstation」の最新版v15.1.0を公開した。ゲストOSのサポートが拡充されたほか、脆弱性の修正が行われている。
「VMware Workstation」は、1台のPC上で複数のOSを仮想マシン(VM)として実行できるツール。対応OSはWindows/Linuxで、動作には64bit版のCPUとOSが必要。“Player”と“Pro”がラインナップされており、“Player”は個人利用および非商用に限り無償で利用できる。“Player”の商用ライセンスは18,565円(税込み)、“Pro”のライセンスは30,877円(税込み)。
v15.1.0は、「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903、19H1)」をはじめとする最新OSに対応。最近リリースされたLinuxディストリビューションもカバーされている。
- Windows 10 バージョン 1903
- Ubuntu 19.04
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.0
- Fedora 30
- ESXi 6.7 Update 2
さらに、DLLハイジャックの脆弱性(CVE-2019-5526)が解決された。意図しないDLLを誤って読み込んでしまう可能性があり、最悪の場合、任意のコードが実行可能となる。“CVSS v3”の基本値は“6.0”で、脆弱性の深刻度は“Medium”と評価されている(VMSA-2019-0007)。
なお、本バージョンでは“Microarchitectural Data Sampling(MDS)”脆弱性に対する緩和策も追加されている。“MDS”は、Intel製CPUの投機的実行機能をターゲットにしたサイドチャネル攻撃の一種。本来アクセスできないはずの他のプロセスのデータを推測することが可能で、パスワードや暗号化キーといった機密データを盗み取るために悪用される可能性がある。Mac向けの「VMware Fusion」など、影響する範囲は多岐にわたるので、同社製品を利用しているユーザーはセキュリティアドバイザリの確認をお勧めする。
ソフトウェア情報
- 「VMware Workstation Player」
- 【著作権者】
- VMware, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ)
- 【バージョン】
- 15.1.0(19/05/14)