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Mac向けに個人向け無償版を追加 ~「VMware Workstation 16」「VMware Fusion 12」が正式公開
脆弱性の修正も含まれる
2020年9月16日 06:45
米VMwareは9月14日(現地時間)、「VMware Workstation 16.0」「VMware Fusion 12.0」を正式リリースした。8月に発表された同社製品のメジャーバージョンアップだ。
「VMware Workstation 16」の目玉は、CLIツール「vctl」でコンテナーのビルド・実行・プッシュ・プルがサポートされたこと。「Windows 10 バージョン 1809」以降に対応しており、Mac環境の「Fusion」のようにツールチェーンに「Workstation」を組み込めるようになる。
そのほかにも、「DirectX 11」と「OpenGL 4.1」に対応。Linuxホストでは「Vulkan」グラフィックスAPIがサポートされたほか、サンドボックスで保護されたグラフィックスレンダリングエンジンの搭載によりセキュリティが向上した。また、ダークモードの追加、USB 3.1仮想デバイスのサポートなども行われている。
ちなみに、新たにサポートされたゲストOSは以下の通り。「Windows 10 バージョン 2004」であれば「Hyper-V」と共存も可能だ。
- RHEL 8.2
- Debian 10.5
- Fedora 32
- CentOS 8.2
- SLE 15 SP2 GA
- FreeBSD 11.4
- ESXi 7.0
一方、「VMware Fusion 12」ではVMware Fusion 12 Player」が個人利用に限り無償提供されるようになった。有償利用の際のライセンス価格は「Workstation Player」と共通。
機能面では次期OS「macOS Big Sur」がサポートされたほか、「Workstation」と同様、コンテナーのサポート強化、「DirectX 11」「OpenGL 4.1」のサポート、サンドボックスで保護されたグラフィックスレンダリングエンジンの搭載、USB 3.1仮想デバイスのサポートも行われる。
なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。セキュリティアドバイザリ“VMSA-2020-0020”で案内されている脆弱性は、CVE番号ベースで6件。最大深刻度は“Moderate”と評価されており、「Workstation」や「Fusion」のほかにも「Horizon Client for Windows」に影響する。
「VMware Workstation」は、1台のPC上で複数のOSを仮想マシン(VM)として実行できるツール。対応OSはWindows/Linuxで、動作には64bit版のCPUとOSが必要。“Player”と“Pro”がラインナップされており、“Player”は個人利用および非商用に限り無償で利用できる。“Player”の商用ライセンスは17,985円(税込み)、“Pro”のライセンスは24,035円(税込み)。既存ユーザー向けのリーズナブルなアップグレード価格も用意されている。
ソフトウェア情報
- 「VMware Workstation Player」
- 【著作権者】
- VMware, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ)
- 【バージョン】
- 16.0(20/09/14)