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VMware、「Workstation 16」「Fusion 12」を発表 ~第3四半期中にリリース
「DirectX 11」「OpenGL 4.1」に対応。テクニカルプレビュー版で一足先に新機能を体験
2020年8月21日 14:13
米VMwareは8月20日(現地時間)、「VMware Workstation 16」「VMware Fusion 12」を発表した。リリースは第3四半期中(10月まで)になる見込み。現在、テクニカルプレビュー版でフィードバックを収集中だ。
「VMware Workstation 16」(Windows/Linux)
「VMware Workstation 16」では、CLIツール「vctl」でコンテナーのビルド・実行・プッシュ・プルがサポートされ、ツールチェーンに「Workstation」を組み込むのが容易になる。Mac向けの「Fusion」ではサポートされており、Windows/Linux環境への対応が望まれていた機能だ。
また、「DirectX 11」と「OpenGL 4.1」がサポートされる点にも注目したい。ゲームと3Dアプリのパフォーマンスを最大化するために、最大8GBのビデオメモリをゲストOSの3Dアクセラレーションに割り当てることが可能だ。ただし、8GBのビデオメモリを割り当てるには、16GB以上のシステムメモリを仮想マシンに割り当てる必要がある。
そのほかにも、ダークモードの追加、サンドボックスで保護されたグラフィックスレンダリングエンジンの搭載、Linuxホストでの「Vulkan」グラフィックスAPI対応、アクセシビリティの向上、USB 3.1仮想デバイスのサポートなどが行われる。
「VMware Fusion 12」(Mac)
一方、「VMware Fusion 12」では「VMware Fusion 12 Player」が個人利用に限り無償提供される。機能的には“Standard”版の「Fusion 11.5」に相当し、有償利用の際のライセンス価格は「Workstation Player」と共通化される。
一方、有償の“Pro”版でも「Fusion 12」はWindows/Linuxを含め最大で3台のデバイスがサポートされるようになる(「Workstation Pro」でも同様)。MacとWindows/Linuxを併用するユーザーにとっては魅力的な変更と言えるだろう。
さて、機能面では次期OS「macOS Big Sur」への対応が目玉となる。「Workstation」と同様、コンテナーのサポート強化、「DirectX 11」「OpenGL 4.1」のサポート、サンドボックスで保護されたグラフィックスレンダリングエンジンの搭載、USB 3.1仮想デバイスのサポートも行われる。
また、「Fusion」のみの改善としてeGPUがサポートされる。APFSのリカバリパーティションからのインストールも可能になるという。