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Workstation/FusionなどVMware製品に致命的な脆弱性、VMからハイパーバイザーのコードを実行可能

「Workstation 15.5.5」「Fusion 11.5.5」へのアップデートを

セキュリティアドバイザリ“VMSA-2020-0015”

 米VMwareは6月23日(現地時間)、セキュリティアドバイザリ“VMSA-2020-0015”を公開した。同社の仮想化製品「VMware ESXi」、「VMware Workstation」、「VMware Fusion」、「VMware Cloud Foundation」に複数の脆弱性が存在するという。

 同社のアドバイザリによると、今回発表された脆弱性はCVE番号ベースで10件。なかでもSVGAデバイスにおけるメモリの解放後利用(use-after-free)の欠陥(CVE-2020-3962)は重大で、3Dグラフィックスを有効化した仮想マシンからハイパーバイザー上のコードを実行できてしまう可能性がある。深刻度の評価は、CVSSv3”の基本値で“9.3”。

 同社は重大度を同社の基準で4段階中最高の“Critical”とし、修正版の「VMware Workstation 15.5.5」や「VMware Fusion 11.5.5」へのアップデートを呼び掛けている。

 「VMware Workstation」は、1台のPC上で複数のOSを仮想マシン(VM)として実行できるツール。対応OSはWindows/Linuxで、動作には64bit版のCPUとOSが必要。“Player”と“Pro”がラインナップされており、“Player”は個人利用および非商用に限り無償で利用できる。“Player”の商用ライセンスは18,645円(税込み)、“Pro”のライセンスは31,075円(税込み)。最新版はv15.5.5で、「Hyper-V」との共存がサポートされた。

ソフトウェア情報

「VMware Workstation Player」
【著作権者】
VMware, Inc.
【対応OS】
64bit版のWindows/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用のみ)
【バージョン】
15.5.5(20/05/28)