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UWP/XBox版「Kodi」の開発が苦境、このままでは次期バージョンがリリースできず

オープンソースのメディアセンターアプリ

「Kodi」の開発でアクティブなWindows開発者が不足

 オープンソースのメディアセンターアプリ「Kodi」の開発チームは11月20日(現地時間)、Windows開発者が不足していることを明らかにした。Windows環境におけるC++アプリの開発と展開に詳しいアクティブな開発者がおらず、次期バージョンのリリースが危ぶまれているという。

 「Kodi(旧XBMC、XBox Media Center)」は、ホームシアターPC(HTPC)向けのメディアプレーヤーソフト。リビングルームの大画面スクリーンでメディアを楽しむのに最適な“10フィート”ユーザーインターフェイスを備え、さまざまなソースからメディアを再生することが可能。また、メディアコンテンツをDLNA/UPnP機器へ配信するサーバー機能を備える。開発はオープンソース・非営利で行われており、デスクトップ(Windows/Mac/Linux)やモバイル(iOS/Android)、XBox、「Raspberry Pi」など、幅広いプラットフォームをサポートしている。

 「Kodi」は「Python」言語でスクリプトやプラグインを記述し、機能を拡張することができるが、現在、「Python 2」から「Python 3」への移行が進められている。しかし、Windows環境に詳しい開発者が活動しておらず、次期バージョン「Kodi 19」のUWP/XBox版のリリースが危ぶまれている。少なくとも、このままの状態では「Kodi 20」のUWP版はリリースされない。

 開発チームは、「CMake」やUWP APIに詳しい開発者、Xbox向け「Kodi」の実装に興味をもっている開発者を広く募っている。