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「macOS Catalina 10.15.2」が正式リリース ~Mojave/High Sierraにもセキュリティ更新

同じくセキュリティ修正を含む「Safari 13.0.4」や「Xcode 11.3」もリリース

Apple、「macOS Catalina 10.15.2」を正式リリース

 米Appleは12月10日(現地時間)、「macOS Catalina 10.15.2」を正式リリースした。安定性や信頼性、パフォーマンスの向上が図られたほか、以下の不具合が修正されている。

  • ミュージック:ミュージックライブラリを管理するためのカラムブラウザ表示を復元
  • ミュージック:アルバムアートワークが表示されない場合がある問題を解決
  • ミュージック:再生中にミュージックのイコライザ設定がリセットされる場合がある問題を修正
  • iTunes Remote:Macの“ミュージック”およびTVアプリケーションでiPhoneまたはiPadを使用したリモート制御に対応
  • 写真:一部の.AVIファイルおよび.MP4ファイルが未対応として表示される場合がある問題を解決
  • 写真:新規に作成したフォルダが“アルバム”表示に表示されない問題を修正
  • 写真:アルバム内の手動で並べ替えたイメージが正しい順序でプリントまたは書き出されない場合がある問題に対処
  • 写真:プリントのプレビューで拡大して切り取るツールが機能しない問題を修正
  • メール:“メール”の環境設定を開くと空白のウインドウが表示される場合がある問題に対処
  • メール:取り消す操作を実行しても削除したメールを取得できない場合がある問題を解決
  • その他:ブックとオーディオブックをiPad/iPhoneにFinder経由で同期するときの信頼性を向上
  • その他:“リマインダー”アプリケーションの“今日”のスマートリストで、リマインダーが正しくない順序で表示される場合がある問題を修正
  • その他:“メモ”アプリケーションでタイプ入力の反応が遅くなる場合がある問題を解決

 また、セキュリティ関連の修正も施されている。「macOS Catalina 10.15.2」、「Security Update 2019-002 Mojave」、「Security Update 2019-007 High Sierra」で修正された脆弱性は、CVE番号ベースで52件。システム権限で任意のコードを実行できる問題やアプリケーションが制限されたメモリを読み取ったり権限の昇格が可能となる欠陥、サービス拒否(DoS)攻撃が可能となる不具合などが修正された。同じくセキュリティ修正を含む「Safari 13.0.4」や「Xcode 11.3」もリリースされている。

 「macOS Catalina」は2012年中期(Mid 2012)以降に発売されたMacに対応しており、現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレード可能。アップグレードの際はOSの再起動が必要となる。