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解凍・圧縮ツール「WinRAR 5.80」が正式版に ~オプションの拡充や検索の強化を図る
圧縮時にソースファイルの最終アクセス日時を保持するオプションが追加
2019年12月16日 11:15
独win.rarは12月11日(現地時間)、解凍・圧縮ソフト「WinRAR」の最新版「WinRAR 5.80」を公開した。
「WinRAR」は、書庫ファイルの作成・展開・修復・管理を行うためのツール。ZIP形式をはじめとするメジャーな圧縮フォーマットに加え、ZIP形式よりも高い圧縮率を誇る独自フォーマット“RAR”をサポートするのが特徴。特にマルチメディアファイルの圧縮に効果を発揮するという。そのほかにも、自己解凍書庫の作成、パスワードの追加、マルチボリューム書庫といった機能をサポートする。
最新版となる「WinRAR 5.80」ではバックアップオプションの拡充やコマンドラインの使いやすさ向上が図られた。また、マルチコアCPU環境ではサイズの大きなNTFS代替データストリームのアーカイブ速度が大幅に向上しているという。
機能面では、圧縮時にソースファイルの最終アクセス日時を保持するオプションが追加されたのが目につく。これはセキュリティ研究者などのために用意されたオプションで、ファイルスタンプをはじめとするメタデータを失うことなく大量のデータを解析できるのがメリットだが、できるだけ元の環境を損なわずにバックアップを行いたいという一般ユーザーにも役に立つだろう。
そのほかにも、検索機能が改善。暗号化されたアーカイブの検索結果から一部のファイルを抽出する際、パスワードをなんども要求されなくなったほか、以前はサポートされていなかったUTF-8ファイルの検索がサポートされた。また、大文字・小文字を区別しない検索が巨大ファイルで大きく高速化された。7z形式書庫内の最大パス長がRAR/ZIP形式と同様、260文字から2,048文字へ拡大されたのもうれしい改善といえる。
「WinRAR」は64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10に対応する3,519円(税抜き)のシェアウェアで、インストール後40日間の試用が可能。現在、公式サイトから英語版などをダウンロードできる。なお、日本語の最新版は現在のところv5.71。
ソフトウェア情報
- 「WinRAR」
- 【著作権者】
- Alexander Roshal
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 29米ドル(40日間試用可能)
- 【バージョン】
- 5.80(19/12/11)