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オープンソースの暗号化ドライブ作成ツール「VeraCrypt」v1.24に脆弱性

Windows版で権限管理の不備、“Update2”への更新を

脆弱性対策情報データベース“JVN iPedia”のレポート(JVNDB-2019-013079)

 オープンソースの暗号化ドライブ作成ツール「VeraCrypt」v1.24-Update2が、12月16日に公開された。不具合やリグレッションの修正が中心のメンテナンスアップデートとなっている。

 修正点は多岐にわたるが、その多くは軽微なものだ。ただし、Windows版で権限管理の不備による脆弱性が1件(CVE-2019-19501)修正されているので、アップデートを怠らないようにしたい。

 脆弱性対策情報データベース“JVN iPedia”のレポート(JVNDB-2019-013079)によると、情報を盗み取られたり改竄される恐れがあるほか、サービス運用妨害(DoS)状態にされる可能性があるという。脆弱性の深刻度は“CVSS v3”の基本値で“7.8(重要)”、“CVSS v2”の基本値で“4.6(警告)”。

 「VeraCrypt」は、暗号化された仮想ディスクドライブを作成・マウントできるツール。2014年に突如開発が終了してしまった「TrueCrypt」の流れをくむツールで、USBフラッシュドライブやHDDを丸ごと暗号化したり、Windowsのシステムパーティション・ドライブを暗号化することもできる。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

ソフトウェア情報

「VeraCrypt」Windows版
【著作権者】
IDRIX 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/2008/2008 R2/2012
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.24-Update2(19/12/16)