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現行版「Microsoft Edge」は来年1月に新版へ置き換え ~企業向けにブロックツールを配布
XMLプロトコルと電子書籍サポートは解除、新機能の追加は6週間おきにスピードアップ
2019年12月26日 09:30
「Chromium」ベースとなった新しい「Microsoft Edge」が、来年1月15日(米国時間、以下同)に正式リリースされる。それに先立ち、米Microsoftは移行に関するサポート文書を公開した。
それによると、同社は新「Edge」への移行の準備として以下の3つの更新プログラムをすでに配布済みだ(「Windows 10 バージョン 1903」の場合)。
・2019年7月のオプション更新プログラム(8月のパッチチューズデーで配布済み)
・2019年8月のオプション更新プログラム(9月のパッチチューズデーで配布済み):XMLプロトコルの登録を解除
・2019年9月のオプション更新プログラム(10月のパッチチューズデーで配布済み):EPUB形式電子書籍のサポートを終了
「Windows 10 バージョン 1903」以外のサポートバージョン(1709、1803、1809)にも、1カ月遅れで同じ内容のパッチがすでに配信されている。
これらのパッチがすべて適用済みで、かつ新「Edge」の安定版リリースと共にシステムレベルでインストールされると、旧「Edge」が完全に置き換えられる。
- [スタート]画面にピン留めされたタイルやショートカットは、旧「Edge」から新「Edge」へ移行される
- タスクバーにピン留めされた旧「Edge」や旧「Edge」のショートカットは、すべて新「Edge」のものに置き換えられる
- 新「Edge」がタスクバーにピン留めされる(「Edge」がピン留めされていない場合)
- デスクトップに新「Edge」のショートカットが追加される(「Edge」のショートカットが配置されていない場合)
- 既定で旧「Edge」が処理するほとんどのプロトコルは、新「Edge」に移行される(XMLなどは未対応)
- 旧「Edge」はOSのユーザーインターフェイス(「設定」画面、“すべてのアプリ”リスト、ファイルやプロトコルの選択ダイアログなど)から排除される
- 旧「Edge」を起動しようとすると、新「Edge」にリダイレクトされる(ユーザー レベルのインストールではリダイレクトは行われない)
次期「Microsoft Edge」はクロスプラットフォーム(Windows/Mac)で動作し、「Google Chrome」をはじめとする「Chromium」ベースブラウザーとの互換性が向上するほか、アップデートサイクルがOS(半年に1回)から切り離されるのが魅力。新機能の追加が行われる機能更新プログラムは約6週間おきに、セキュリティと互換性に関わる更新プログラムは必要に応じて提供される。
なお、新「Edge」のインストール後も旧「Edge」を利用したい場合は、サイドバイサイドエクスペリエンス(並行利用)をグループポリシーなどで有効化することが可能。また、新「Edge」への置き換えをブロックするツールも企業向けに提供される(「Windows 10 バージョン 1803」以降)。