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プレビュー版「Windows 10」Build 19551が“Fast”リングに

“Windows Update”を通じた新しいドライバーの配信方法をテスト。既知の問題に注意

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 19551を“Fast”リングでリリース

 米Microsoftは1月23日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 19551を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。“Windows Update”を介して最新ビルドへアップデートできる。

 Build 19551における変更は、不具合の修正がメイン。“Windows Update”を通じたドライバーの配信で新しい方法が実験されるが、それ以外に新しい要素はない。Build 19536以降を利用している場合、“オプション”に分類されたドライバーが自動でダウンロード・インストールされず、“オプションの更新プログラムを表示”画面で手動でダウンロードする仕組みが導入されるが、これは3月5日までの期間限定で実施される。

 なお、OSの変更によりゲームのチート対策ツール「BattlEye」との間に互換性問題が確認されたため、影響の想定される環境に対しては新しいビルドが提供されないので注意。また、クラウド経由でPCをリセットするオプションは、本ビルドでは動作しないとのこと。IME関連でも変換ウィンドウが開かないなどのトラブルが確認されている。そのほかにも、アップデートに関わる問題がいくつか調査中となっているので注意したい。

 “Windows Insider Program”の“Fast”リングでは、開発ブランチ(rs_prerelease)のビルドが直接提供される。このビルドは「Windows 10」のリリースサイクルとは紐づけられておらず、試験実装中の新機能は次期バージョンの「Windows 10」に導入されるとは限らない。しかし、将来の「Windows 10」がどのようなものになるのかを体験したいユーザーにとっては魅力的なビルドといえるだろう。