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「電卓」アプリに待望のグラフモードが試験実装 ~Windows 10 Build 19546 が“Fast”リングに
「Windows Search」の診断・トラブルシューティングを行うツールもベータリリース
2020年1月17日 10:30
米Microsoftは1月16日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build Build 19546 を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。“Windows Update”を介して最新ビルドへアップデートできる。
Build 19546 の目玉は、「電卓」アプリにグラフ作成モードが導入されたこと。「フィードバック Hub」でもっともリクエストの多い機能の1つだったが、ようやく実現に向けて動き出した格好だ。
グラフ作成モードを利用するには、まず「電卓」アプリの左上にあるハンバーガーメニュー(横三本線のボタン)を押してナビゲーションペインへアクセスし、[Graphing]セクションへ切り替える。すると、左側にグラフが、右側に関数の入力画面とテンキー画面が現れる。この画面では方程式を複数入力して方眼紙へプロットできるほか、“y = mx^2 + b”といった関数の変数をスライダーで調整し、グラフがどのように変化するのかを調べることが可能。方程式を分析してX・Y切片や変曲点を求めることもできる。関数とグラフの概念を学ぶのに最適だ。
そのほかにも、ベータ版「Indexer Diagnostics」アプリのリリースがアナウンスされた。OSの検索機能「Windows Search」の状態を診断したり、検索機能のトラブルシューティングに役立つ。「Windows 10 バージョン 1809」以降を利用するすべてのユーザーが利用可能だ。
“Windows Insider Program”の“Fast”リングでは、開発ブランチ(rs_prerelease)のビルドが直接提供される。このビルドは「Windows 10」のリリースサイクルとは紐づけられておらず、試験実装中の新機能は次期バージョンの「Windows 10」に導入されるとは限らない。しかし、将来の「Windows 10」がどのようなものになるのかを体験したいユーザーにとっては魅力的なビルドといえるだろう。