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Google、Androidの2020年2月セキュリティ情報を発表

システムコンポーネントに深刻度“Critical”の脆弱性、任意コードを実行される恐れ

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは2月3日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2020-02-01”と“2020-02-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。

セキュリティ パッチレベル“2020-02-01”

 “2020-02-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。フレームワークで7件、システムで6件の脆弱性が修正された。なお、今月は“Google Play”システムのアップデートにセキュリティ問題の修正は含まれていない。

 これらの問題の中でもっとも脅威となるのは、システムコンポーネントにおける任意コード実行の脆弱性(CVE-2020-0022)だ。「Android 10」における深刻度は“Moderate”だが、「Android 8.0」「Android 8.1」「Android 9」では“Critical”と評価されており、警戒を要する。また、「Android 10」のみに影響する脆弱性として、情報漏洩の欠陥(CVE-2020-0023)が“Critical”と評価されている。

セキュリティ パッチレベル“2020-02-05”

 “2020-02-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2020-02-01”での修正に加え、カーネルコンポーネントで2件、クアルコムのコンポーネントで6件の脆弱性が修正された。クアルコムのクローズドソースコンポーネントでも、多くの問題が修正されている。