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Windows Searchが軽く。2-in-1 PC向け改善も再テスト ~「Windows 10」Build 19592

不具合解消でARMデバイス向けの配信も再開

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 19592を“Fast”リングでリリース

 米Microsoftは3月25日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 19592を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。“Windows Update”を介して最新ビルドへアップデートできる。

 Build 19592では、以前にテストされていた2-in-1コンバーチブルPC向けの改善が一部環境に再導入された。2-in-1端末をノートスタイルからタブレットスタイルへ切り替えると、ユーザーインターフェイスに以下の微調整が加えられる。

  • タスクバーボタンの間隔が広がる
  • タスクバーの検索ボックスがアイコン表示に
  • テキスト入力欄をタップすると、タッチキーボードが自動で起動
  • 「エクスプローラー」の要素に余白が追加

 また、これに伴い「設定」アプリの[システム]セクション下にあるタブレット関連のオプションも更新される。

2-in-1端末をノートスタイルからタブレットスタイルへ切り替えると、ユーザーインターフェイスがタッチ操作向けに微調整される

 この挙動は既存の“タブレット モード”とは異なるもので、わざわざモードを切り替えないでも、ノートスタイル・タブレットスタイルを問わず快適に利用できることを目的としている。日頃から“タブレット モード”を使いこなしているユーザーよりもむしろ、キーボードを取り外したことのないユーザーや“タブレット モード”の設定を“確認せず、切り替えも行わない”にしているユーザー向けの改善といえるだろう。そのため、テスト導入もそうしたユーザーから段階的に行われるという。

 また、“Windows Search”プラットフォームにおけるインデクサー生成のロジックがアップデートされ、PCの負荷が高いときはインデックスの生成を回避する処理が追加された。また、検索にはあまり影響しないコンテンツのインデックスを作成する回数を大幅に減らす改善も加えられており、検索インデクサーのせいでPCの動作が重くなることが減る。

 なお、前ビルドは不具合のためARMデバイス向けの配信が中止されていたが、本ビルドでは問題が解消されており、再びアップデートが可能となっている。

 “Windows Insider Program”の“Fast”リングでは、開発ブランチ(rs_prerelease)のビルドが直接提供される。さまざまな新機能が先行実装されているが、このビルドは「Windows 10」のリリースサイクルとは紐づけられておらず、そのまま次期バージョンの「Windows 10」に採用されるとは限らないので注意したい。