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「Slack」アプリが大規模アップデート ~ナビゲーション、サイドバー、メッセージ入力を刷新

戻る・進む、履歴の参照、検索を画面上部から行えるように

Windows版「Slack」v4.4.0

 米Slack Technologiesは3月18日(日本時間)、ビジネス向けチャットサービス“Slack”の大規模アップデートを発表した。同日から段階的にリリースされており、編集部でも一部のワークスペースで利用可能となっていることを確認している。モバイルバージョンでの展開も続いて行われるとのこと。

 今回のアップデートで導入された新要素は、全部で4点。まず、画面上部にナビゲーションバーが新設された。このバーでは戻る・進む、履歴の参照、検索ボックスなどが利用可能。検索ボックスはナビゲーションバー中央に移され、ワークスペース全体の会話やダイレクトメッセージを対象に検索できることがわかりやすくなった。“見た覚えがあるけどどこだったか思い出せない”場合は、まずこのナビゲーションバーにある履歴や検索にアクセスしてみるとよいだろう。

 次に、サイドバーの上部に重要な機能が集約された。メッセージへのメンションやリアクション、ファイル、メンバーの一覧、アプリなど、よく使う項目がひとまとめになっており、利便性が大きく向上している。また、新規作成ボタンも新設。メッセージの作成中に画面を切り替えると自動で[下書き]セクションに保存されるので、メモ代わりにとりあえずメッセージを作成し、あとから投稿先のチャンネルや送信相手を選択して送るといった使い方も可能だ。

新旧デザインの比較(上が古いデザイン、下が新しいデザイン)

 さらに、メッセージの作成画面も改善されている。入力欄左端の稲妻アイコンをクリックすれば重要なツールを手軽に呼び出せるので、もう画面をいちいち切り替える必要はない。

メッセージの作成画面も改善

 そのほかにも、有料ユーザー向けにはサイドバーのチャンネル、ダイレクトメッセージ、アプリをグループ化する機能が提供される。フォルダーのような感覚でアイテムをひとまとめにしておき、不要な場合は閉じておくことができる。

 “Slack”はWeb、デスクトップ、モバイルで利用可能。デスクトップ向け「Slack」アプリはWindows/Mac/Linuxに対応しており、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在“Slack”のWebサイトから無償でダウンロードできる。Windows 10であれば“Microsoft Store”から入手することも可能だ。最新版は同日リリースされたv4.4.0で、アクションセンターの通知で一部の文字が表示されない問題や古い通知が大量に届くことがある問題、特定条件下でウィンドウサイズが異常になる問題などが修正されている。

ソフトウェア情報

「Slack」Windowsデスクトップ版
【著作権者】
Slack Technologies, Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.4.0(20/03/18)