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Google、ビデオ会議ツール「Google Meet」をすべてのユーザーに無料解放

9月30日までは60分間の時間制限も免除

Google、ビデオ会議ツール「Google Meet」をすべてのユーザーに解放

 米Googleは4月29日(現地時間、以下同)、ビデオ会議ツール「Google Meet」をすべてのユーザーに提供すると発表した。“G Suite”を契約していないユーザーにも、5月初旬から数週間かけて順次開放される。

 「Google Meet」は、Googleが提供するオンラインビデオ会議サービス。以前は「Google Hangouts Meet」という名前だったが、先日「Google Meet」にに改められた。現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受ける企業・学校を支援するため、最大250人参加できる大規模会議などの3月初めに発表されたプレミアム機能が期間限定で無償解放されている(当初より延長され、9月30日まで利用可能)。

 これまで「Google Meet」は“G Suite”を契約する組織にのみ提供されてきたが、COVID-19の影響でビデオ会議ツールの需要が高まっていることをうけ、すべてのユーザーに解放される。すでに“Google アカウント”を持っている場合は、Web版の“meet.google.com”でビデオ会議を主催可能。無料版の「Google Meet」には本来60分の時間制限が課せられているが、それも9月30日までは免除される。

 同社は、人気のビデオ会議サービス「Zoom」で数々のセキュリティとプライバシー保護の不備が指摘されていることを受けてか、「Google Meet」が強固なセキュリティ基盤の上に成り立っていることを強調。“Google カレンダー”や“Gmail”からも会議の開始や参加が行える点や、iOS/Androidを搭載するモバイル端末でもアプリから無償で利用できる点もアピールしている。

 加えて、“G Suite”を利用していない組織向けの施策として“G Suite Essentials”がアナウンスされた。同僚同士が1対1で交流したり、チームとして共同作業したりするために、組織内のグループで「Google Meet」を活用したい場合などに利用できるとのこと。「Google Meet」のプレミアム機能にアクセスする必要がある場合にも最適であるという。

 “G Suite Essentials”には“Google ドライブ”や“ドキュメント”、“スプレッドシート”、“スライド”といったオフィスツールも含まれる。「Google Meet」のプレミアム機能と同様、2020年9月30日まで無償提供される。