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「Git」連携を刷新、メインメニューにも追加 ~「Visual Studio 2019」v16.6.0が正式公開

「Visual Studio 2019 for Mac」v8.6も同時リリース

「Visual Studio 2019」v16.6.0

 米Microsoftは5月19日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2019」の最新版v16.6.0を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。無償で利用できる“Community”エディションも用意されている。

 「Visual Studio 2019」v16.6.0では、バージョン管理を大きく強化。メインメニューに[Git]メニューを追加し、リモートの「Git」リポジトリを参照・複製できるようになった。“チーム エクスプローラー”に押し込められていた「Git」関連のユーザーインターフェイスも一新され、コミット、プル、プッシュ、スタッシュといった日常的な操作をシンプルに行えるようになっている。

 なお、この機能は現在のところプレビュー版として提供されている。利用するには、[ツール]-[オプション]ダイアログから有効化する必要がある。

新しい「Git」機能を利用するには、[ツール]-[オプション]ダイアログから有効化する必要がある

 そのほかにも、スナップショットデバッガーの改善、.NETアプリをプロファイリングするた「.NET Async tool」の導入、.NET言語でのクイックアクションとリファクタリングの強化が行われた。.NET CoreベースのWindows Formsアプリデザイナーもプレビュー版として利用可能。「C++20」の“コンセプト(Concept)”や“span”が初期実装されるなど、C++言語関係の改善も多い。

 なお、本バージョンでは.NET Core関連で2件の脆弱性(CVE-2020-1108、CVE-2020-1161)が修正されている。できるだけ早めのアップデートをお勧めする。

 一方、同日リリースされた「Visual Studio 2019 for Mac」v8.6では統合ターミナルが新たに導入された。「Blazor WebAssembly」アプリのビルドや「ASP.NET Core」にホストされたgRPCサービス開発も新たにサポートされている。