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Microsoft、.NET Core/WinFormsアプリのGUIデザイナーをプレビュー公開

「.NET Core Windows Forms Designer」Preview 1が無償でダウンロード可能

「.NET Core Windows Forms Designer」Preview 1

 米Microsoftは9月30日(現地時間)、「.NET Core Windows Forms Designer」Preview 1をリリースした。先日リリースされた「.NET Core 3.0」ではWinForms/WPFによるデスクトップアプリ開発がサポートされているが、今回リリースされた「.NET Core Windows Forms Designer」を利用すれば.NET Core/WinFormsアプリのGUIをデザインすることが可能。

 ちなみに、.NET Core/WPFアプリのデザイナーは「Visual Studio 2019」v16.3に統合されている。「.NET Core Windows Forms Designer」もいずれは「Visual Studio」に統合される予定だが、現在はプレビュー版のため、Visual Studio拡張機能(VSIX)として単体提供されている。

 「.NET Core Windows Forms Designer」Preview 1では、以下のコントロールがサポートされている。

  • Pointer
  • Button
  • Checkbox
  • CheckedListBox
  • ComboBox
  • DateTimePicker
  • Label
  • LinkLabel
  • ListBox
  • ListView
  • MaskedTextBox
  • MonthCalendar
  • NumericUpDown
  • PictureBox
  • ProgressBar
  • RadioButton
  • RichTextBox
  • TextBox
  • TreeView

 コンテナー系コントロールやリソース(各国語へのローカライズなど)、データバインディングといった要素はまだサポートされていない。デザイナーを.NET Core対応させるには、クラシックな「.NET Framework」で動作する「Visual Studio」とは異なるプロセスでデザイナーを実行し、IDEとデザイナーの通信を再設計する必要がある。開発チームによると、この作業が非常に困難で、初期バージョンでは限られたコントロールしかサポートできなかったという。

 このため、現行のPreview 1は既存のWinFormsアプリを移植するには力不足で、せいぜい“Hello World”シナリオで使える程度の品質だが、技術的には興味深い。IDEとデザイナーの通信は出力ツールウィンドウで確認できるので、興味のある開発者は導入してみてはいかがだろうか。

IDEとデザイナーの通信は出力ツールウィンドウで確認できる

 なお、「.NET Core Windows Forms Designer」を試すには、最低でも「Visual Studio 2019」v16.3.0のPreview 4が必要。プレビュー版「Visual Studio 2019」の最新版を利用することが推奨されている。開発チームによると、次のプレビュー版は11月に公開されるとのこと。