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Microsoft、「Visual Studio 2019」v16.3を正式公開 ~「.NET Core 3.0」「C#8.0」に対応

「Visual Studio 2019 for Mac」v8.3もリリース

「Visual Studio 2019」v16.3

 米Microsoftは9月23日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2019」の最新版v16.3を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。無償で利用できる“Community”エディションも用意されている。

 「Visual Studio 2019」v16.3では、同日リリースされた「.NET Core 3.0」「C#8.0」をサポート。Windows Forms/WPFを利用したデスクトップアプリケーションの開発が行えるようになったほか、WPFのXAMLデザイナーが刷新された。Windows Formsのデザイナーはプレビューテスト中で、Visual Studio拡張機能として単体提供されている。

 また、C++開発でもさまざまな機能改善が導入された。まず、行コメントを切り替えるショートカットキー[Ctrl]+[K]キー、[Ctrl]+[/]キーが追加。“IntelliSense”でコードを補完する際、型修飾子に基づいて候補がフィルターされるようになったほか、既定のコードハイライトもアップデートされ、キーワードが意味(関数、ローカル変数、エスケープ文字、制御構文、マクロなど)に応じてわかりやすく色分けされるようになった。C++20標準ライブラリの一部機能もプレビュー版としてサポートされている。

 そのほかにも、「Python」開発ツールの更新、「F# 4.7」「TypeScript 3.6」への対応も行われた。IDEではスタート画面やインストーラーがアップグレードされたほか、Visual Studio検索でC#/VBの型・メンバーを調べる機能、「Xcode 11」および「iOS 13」への対応、「Android 10」のサポートなどが追加されている。先日発表された「VS Terminal」もこのバージョンで利用できる。

 また、Mac版「Visual Studio 2019」v8.3のリリースもアナウンスされている。「Visual Studio 2019 for Mac」v8.3では「.NET Core 3.0」、「.NET Standard 2.1」および「C# 8.0」がサポートされたほか、ソリューションレベルでの「NuGet」パッケージ管理、Webエディターの刷新をはじめとするWeb開発の強化、「Xamarin」における「Android 10」、「Xcode 11」、「iOS 13」のサポートなどがトピックとなっている。とくにショートカットキーを「Visual Studio」風や「Visual Studio Code」風、「Xcode」風へ簡単に切り替えられる“Delighters”は複数の開発環境を同時に扱わなければならないユーザーにとって福音といえるだろう。

“Delighters”