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Microsoft、「Visual Studio 2019」v16.2を正式公開 ~「Edge Insider」でデバッグ可能に

「.NET Core 3.0」に対応したv16.3のプレビューも開始

「Visual Studio 2019」v16.2

 米Microsoftは7月24日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2019」の最新版v16.2を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。無償で利用できる“Community”エディションも用意されている。

 v16.2の目玉は、“テスト エクスプローラー”の改善だ。ユーザーインターフェイスの随所が見直され、表示するテスト情報をユーザー側で微調整できるようになったほか、フィルターボタンが新たに追加され、失敗したテストだけをワンクリックで抽出できるようになるなど、使い勝手が大きく向上した。また、「Visual Studio」自身のプロセスが消費するメモリの量も大幅に削減され、大量のテストを含むソリューションでテストの検出が高速化されている。

“テスト エクスプローラー”を改善

 .NET開発関連の変更では、「ASP.NET」と「ASP.NET Core」プロジェクトでは「Microsoft Edge Insider」がサポートされたのが目につく。「Edge Insider」をインストールしてJavaScriptアプリケーションにブレークポイントを設定すれば、「Edge Insider」を利用してデバッグセッションを開始できる。

「Edge Insider」を利用してデバッグセッションを開始

 また、一部ユーザーから根強い要望のあった“using”の並び替えコマンドが導入された。“using”の並び替えと不要な“using”を削除を同時に行うコマンドは従来からあったが、これが分離された格好だ。“switch”ステートメントを“switch”式へ変換する機能なども導入されている(C# 8.0)。

 そのほかにも、C++リンカーの強化によるパフォーマンス向上、“C++20”標準ライブラリの一部の試験的実装、ツールバーの非表示、Android開発のサポートとパフォーマンス強化などが図られた。また、プレビュー版「.NET Core 3.0」に対応したv16.3のテストも開始されている。