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「Visual Studio 2019」v16.1が正式公開 ~AIコード支援「IntelliCode」を標準搭載

エディターや開発機能の強化も

「Visual Studio 2019」v16.1

 米Microsoftは5月21日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2019」の最新版v16.1を正式公開した。「Visual Studio 2019」のマイナーアップデートは、今回が初めて。

 「Visual Studio 2019」v16.1では、先日一般リリースされた「IntelliCode」が一部のワークロード(C#、C++、TypeScipt/JavaScript、XAML)で標準搭載された。「IntelliCode」は人工知能(AI)技術を活用したコーディング支援機能。質の高い“GitHub”レポジトリを大量に用いて訓練された機械学習モデルをベースに、従来の「IntelliSense」よりもスマートな入力補完が行える。

 そのほかの開発関連では、C#、C++、F#、.NET、Xamarinで機能強化が施された。とくに.NETではインポートされていない型でも「IntelliSense」補完を利用できるようにするオプションが実験的に導入された(既定で無効化)。インポートステートメントをまだ記述していなくても、依存関係さえあればその型情報が読み込まれ、補完候補にサジェストされるようになる。

インポートされていない型でも「IntelliSense」補完を利用できるようにするオプションが実験的に導入

 また、エディターでは“Per-Monitor Awareness”をサポート。スケーリング設定の異なるマルチモニター環境でもより快適に利用できるようになった。また、「Visual Studio」の検索機能“Visual Studio Search”をアクティブにした際、最近利用したアクションが3つ表示されるようになった。同じアクションを何度も利用する場合に便利だ。

“Visual Studio Search”も改善。最近利用したアクションにアクセスできる

 「Visual Studio 2019」の対応OSは、Windows 7/8.1/10(バージョン1703以降)およびWindows Server 2016/2019。“Community”、“Professional”、“Enterprise”の3エディションがラインナップされているが、個人開発、教育機関およびオープンソースプロジェクトでの利用であれば“Community”エディションを無償で利用できる。

v16.1へのアップデートはほぼ自動で行える