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「Visual Studio」に「Windows Terminal」を合体 ~Microsoft、「VS Terminal」を発表

「Visual Studio 2019 バージョン 16.3 Preview 3」で早期プレビュー

Microsoft、「Visual Studio terminal」を発表

 米Microsoftは9月9日(現地時間)、「Visual Studio terminal(VS Terminal)」を発表した。現在、早期プレビュー版が「Visual Studio 2019 バージョン 16.3 Preview 3」で利用できる。

 「Visual Studio」の弟分である「Visual Studio Code」は統合ターミナルを備えているが、「Visual Studio」にはそれがなく、別途ターミナルアプリを立ち上げたり、サードパーティ製プラグインを利用したりするほかなかった。こうした不満を解消するために導入されるのが、今回発表された「VS Terminal」だ。

 「VS Terminal」のコードは、大部分が「Windows Terminal」と共通であるという。つまり、「Windows Terminal」が強化・改善されれば、「VS Terminal」もその恩恵にあずかることができるだろう。初期設定では「PowerShell」のインスタンスが開くようになっているが、これはオプションダイアログでカスタマイズ可能。将来的には「Windows Terminal」と同様、プルダウンメニューで複数のプロファイル(シェル)を切り替えられるようになるという。

[表示]メニューから「VS Terminal」へアクセス

 なお、「VS Terminal」は現在のところ早期プレビューという扱いになっており、初期状態では無効化されている。利用するには[ツール]-[オプション]ダイアログへアクセスし、[環境]-[プレビュー]セクションにある“Experimental VS Terminal”オプションを有効化し、「Visual Studio 2019 Preview」を再起動する必要がある。

初期状態では無効。[ツール]-[オプション]ダイアログから手動でオプションを有効化し、「Visual Studio 2019 Preview」を再起動する必要がある