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Microsoft、「MSVC」のSTL実装をオープンソースとしてリリース

“GitHub”にビルド可能なリポジトリを公開

Microsoft、「MSVC」のC++標準ライブラリ(STL)実装をオープンソースとしてリリース

 米Microsoftは9月16日(現地時間)、「Microsoft Visual C++(MSVC)」のC++標準ライブラリ(STL)実装をオープンソースとしてリリースしたことを発表した。現在、“GitHub”のプロジェクトページから入手可能。

 「MSVC」のSTLは、Clang/LLVM/libc++プロジェクトによって最近作成された“LLVM例外(LLVM Exceptions)”を含む“Apache License 2.0”ライセンス下で配布される。「libc++」と同じライセンスを採用したのは、ライブラリ間でのコード共有を行いやすくするためだ。「libc++」とのマージは行わない方針で、あくまでも個別のライブラリとして存続するが、ライセンスに関する懸念がなくなることで、開発チームが互いに長所を取り込んだり、共同で新機能の開発に取り組むといった、よい協力関係が生まれることに期待したい。

 同社が公開した“GitHub”リポジトリには、すべての製品コード、新しい「CMake」ビルドシステムおよび詳細が記述されたREADMEが含まれている。現状でもクローンとビルドは可能だが、テストスイートの追加などの移行作業がまだ完了していないため、プルリクエストの受け付けはもう少し先になるようだ。