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「Firefox 77」が正式公開 ~NVIDIA GPU搭載Windows 10ノートPCに「WebRender」を展開

証明書の管理画面(about:certificate)も新設

「Firefox」v77.0

 Mozillaは6月2日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版「Firefox 77」を正式公開した。今回のリリースでは、「WebRender」が利用できる環境を拡充。NVIDIA製GPUを搭載した比較的大画面(1,920×1,200より大きい)のWindows 10ラップトップでも有効化された。

 「WebRender(Quantum Render)」は、研究用のレンダリングエンジン「Servo」の成果を取り込んだ新しいレンダリングアーキテクチャー。マルチコアCPUとGPUの活用により、描画の滑らかさを飛躍的に向上するという。互換性の問題からバッテリーを搭載しないデスクトップPC(Windows 10)を皮切りに段階的に有効化されていたが、今回ののリリースにより、NVIDIA製GPUを搭載したラップトップPC(Windows 10)でもおおむね利用できるようになった格好だ。

「WebRender」の展開状況

 そのほかにも、“あとで読む”サービス“Pocket”からのおすすめがイギリスの利用者の新規タブページにも表示されるようになった。また、新しい設定画面(about:certificate)が追加され、証明書の管理やエクスポートが手軽に行えるようになっている。

新しい設定画面(about:certificate)が追加され、証明書の管理やエクスポートが手軽に行えるように

 なお、本バージョンにはセキュリティ関係の修正も含まれているので注意。Mozillaが公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性はCVE番号ベースで8件。深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中上から2番目の“High”が5件、上から3番目の“Moderate”が1件、最低の“Low”が2件となっている。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。