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Microsoftが「PHP」サポートを縮小 ~「PHP 8.0」バイナリは公式提供せず

有志によるWindowsビルドの提供継続に期待

「PHP」のプロジェクトマネージャーを務めるDale Hirt氏が7月9日、Windows環境における今後の「PHP」サポートの方針を明らかに

 スクリプト言語「PHP」の次期バージョン「PHP 8.0」が先月末に発表されたが、Microsoftによる公式なサポートは提供されないようだ。同社で「PHP」のプロジェクトマネージャーを務めるDale Hirt氏が7月9日、今後のサポート方針を明らかにした。

 Microsoftは現在、「PHP 7.3」と「PHP 7.4」の開発とビルドをサポート中だ。加えて、セキュリティ修正のみの対応となるが「PHP 7.2」のWindows向けビルドも提供している。

 しかし、こうした支援が行われるのは現行の「PHP 7.2」「PHP 7.3」「PHP 7.4」のサポート期間のみとなり、次期版の「PHP 8.0」には一切提供されない。Microsoftによる「PHP」開発のサポートは、「PHP 7.4」のサポート期限が切れる2022年11月28日までとなる。

「PHP 7.2」「PHP 7.3」「PHP 7.4」のサポート期間

 とはいえ、Windows環境で「PHP 8.0」が利用できなくなるわけではない。「PHP」はオープンソースで開発されており、Microsoftがコンパイルしたバイナリが提供されなくなっても、代わりを担う有志がいればWindowsビルドの提供は継続されるだろう。

 「PHP 8.0」では言語機能の拡張・強化が行われるほか、実行時(JIT)コンパイラーの導入によるパフォーマンス向上が期待されている。正式リリースは11月26日の予定。