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「FFmpeg」に2件の脆弱性 ~修正版の「FFmpeg 4.3.1」が公開

オープンソースのマルチメディアフレームワーク

「FFmpeg 4.3.1」が公開

 The FFmpeg projectは7月11日、オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の最新版「FFmpeg 4.3.1」を公開した。ソースコードは現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

 「FFmpeg 4.3.1」は、「FFmpeg 4.3」(コードネーム:“4:3”)系統のメンテナンスアップデート。コンポーネントのアップデートが行われたほか、2件の脆弱性が修正された。

  • CVE-2020-13904:「libavformat」でm3u8形式メディアプレイリストファイルをパースする処理に解放後メモリ利用(Use After Free)の欠陥。“CVSS 3”の基本値は“5.5(MEDIUM)”
  • CVE-2020-14212:「libavformat」におけるヒープベースのバッファオーバーフロー。“CVSS 3”の基本値は“8.8(HIGH)”

 「FFmpeg」は、音声・動画ファイルのフォーマットを変換するツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワーク。「Google Chrome」や「MPlayer」、「VLC media player」といったオーディオ・ビデオを扱うさまざまなソフトで利用されている。Windows向け「FFmpeg」はWindows 7降に対応しており、バイナリは“Zeranoe FFmpeg”で提供される。