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「FFmpeg」に致命的な脆弱性 ~修正版の「FFmpeg 4.2.3」が公開

オープンソースのマルチメディアフレームワーク

「FFmpeg 4.2.3」が公開

 The FFmpeg projectは5月21日、オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の最新版「FFmpeg 4.2.3」を公開した。ソースコードは現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

 「FFmpeg 4.2.3」は、「FFmpeg 4.2」(コードネーム:Ada)系統ののメンテナンスアップデート。「libavcodec」におけるヒープベースのバッファーオーバーリード(CVE-2019-13312)とバッファーオーバーフロー(CVE-2020-12284)の問題が解決された。脆弱性の深刻度は“CVSS v3”の基本値で前者が“8.8(High)”、後者が“9.8(Critical)”。

 「FFmpeg」は、音声・動画ファイルのフォーマットを変換するツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワーク。「Google Chrome」や「MPlayer」、「VLC media player」といったオーディオ・ビデオを扱うさまざまなソフトで利用されている。Windows向け「FFmpeg」はWindows 7降に対応しており、バイナリは“Zeranoe FFmpeg”で提供される。