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「CrystalDiskInfo」v8.7.0が公開 ~Intel RST NVMe RAID&Optane Memoryに対応
オープンソースとしては世界初
2020年7月14日 06:55
HDD/SSDの動作状況や健康状態をチェックできるソフト「CrystalDiskInfo」の最新版v8.7.0が、7月10日に公開された。本バージョンの目玉は「Intel RST」のNVMe RAID機能と“Optane Memory”がサポートされたこと。オープンソースとしては世界初になるという。
“Optane Memory”はIntelとMicronが共同開発した“3D XPoint”を記憶素子として採用するSSD(NVMe/M.2)。小容量だがNANDフラッシュに比べランダムアクセス性能や記録素子の耐久性に優れており、ストレージ(HDD/SDD)向けのキャッシュにピッタリだ。ただし、ストレージのキャッシュとして利用するには対応するCPUとチップセットが必要。また、ユーティリティアプリ「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」(Intel RST)でSATAを特殊なRAIDモードに切り替える必要がある。
v8.7.0では、SSDと“Optane Memory”を組み合わせたストレージ“Optane Memory H10 with Solid State Storage”での動作確認がとれたとのこと。「CrystalDiskInfo」はv8.1.0から「Intel RST」のNVMeに対応しているが、これに加えてRAIDもサポートされることになった。
CrystalDiskInfo 8.7.0 正式版 Intel RAID対応状況
— hiyohiyo (@openlibsys)July 10, 2020
Intel RST 17.9.1.1009
+ RAID
- SATA: OK
- NVMe: OK
+ Non-RAID
- SATA: OK
- NVMe: OK
+ Optane Memory
- SATA: OK
- NVMe: OK
Intel VROC 6.2.0.1238
+ RAID
- NVMe: NG
+ Non-RAID
- NVMe: 1台目のみ
「CrystalDiskInfo」は、HDDやSSDといったディスクドライブの健康状態を監視するツール。ドライブのS.M.A.R.T.情報を取得・表示したり、健康状態を“正常”“注意”“異常”の3段階で評価し、異常を検知した際にポップアップやメールで通知できる。対応OSはWindows Vista以降。ZIP版であれば、Windows XPでも動作する。現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。
通常版のほかにも公式応援キャラクター“水晶雫”が登場する“Shizuku Edition”やIT勉強会コミュニティ“プログラミング生放送勉強会(プロ生)”のキャラクター“プロ生ちゃん(暮井慧)”のテーマを同梱した“Kurei Kei Edition”が用意されており、好みのエディションが選択できる。
ソフトウェア情報
- 「CrystalDiskInfo」
- 【著作権者】
- ひよひよ 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10およびServer 2003/2008/2012/2016/2019
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 8.7.0(20/07/10)