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SATA SSDのベンダー固有S.M.A.R.T.情報の多くが閲覧可能になった「CrystalDiskInfo」v8.8
残り寿命や総書き込み量などを表示できる製品が大幅に増える
2020年8月31日 11:15
HDD/SSDの動作状況や健康状態をチェックできるソフト「CrystalDiskInfo」の最新版v8.8.0が、8月29日に公開された。今回のアップデートでは、SATA接続SSDの“S.M.A.R.T.”が主要製品を中心にサポートされたほか、4KセクターやNVMe接続SSDのTRIM対応が判定できるようになった。
CrystalDiskInfo 8.8.0 リリース!https://t.co/X8qaTlPT9g
— hiyohiyo (@openlibsys)August 29, 2020
- Kingston/WD/SanDisk/KIOXIA/SSSTC/Micron/Crucial/SK Hynix/Intel/Apacer/Transcend/TOSHIBA/Seagate/ADATA SATA SSD対応強化
- JMicron/Silicon Motion/Phisonコントローラー対応強化
- 4Kセクター対応
- NVMe SSDのTRIM対応判定pic.twitter.com/G3COV4q6pY
ディスクドライブの健康状態を知るために有用な情報を提供する仕組み“S.M.A.R.T.”(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)は、HDDだけでなくSSDでも利用できる。しかし、SATA SSDに関しては標準化されておらず、その内容はベンダーや製品によってまちまちだ。「CrystalDiskInfo」では世界中のストレージベンダーが公開しているデータシートや公式ツールなどからS.M.A.R.T.情報を収集し、個別に対応を進めてきた。
本バージョンでは有志が集めたデータが取り込まれ、残り寿命や総書き込み量などを表示できる製品が大幅に増えているとのこと。今まで“ベンダー固有”としか表示されない項目があったユーザーは、最新版へのアップデートが推奨されている。
CrystalDiskInfo 8.8.1
— 涼宮司令さん🌈🌞♎ (@suzumiya_dd)August 29, 2020
暮井 慧Verインストールした!
M.2のTRIMとかの情報が細かく出てる。
前のVerより項目が見やすくなった!pic.twitter.com/SDQVcQ1wLC
「CrystalDiskInfo」は、HDDやSSDといったディスクドライブの健康状態を監視するツール。ドライブのS.M.A.R.T.情報を取得・表示したり、健康状態を“正常”“注意”“異常”の3段階で評価し、異常を検知した際にポップアップやメールで通知できる。対応OSはWindows Vista以降。ZIP版であれば、Windows XPでも動作する。現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。
通常版のほかにも公式応援キャラクター“水晶雫”が登場する“Shizuku Edition”やIT勉強会コミュニティ“プログラミング生放送勉強会(プロ生)”のキャラクター“プロ生ちゃん(暮井慧)”のテーマを同梱した“Kurei Kei Edition”が用意されており、好みのエディションが選択できる。
なお、執筆時現在の最新版はv8.8.1。HDDにおいて不適切な総書き込み量・総読み込み量が表示されることがある不具合が修正されているという。
ソフトウェア情報
- 「CrystalDiskInfo」
- 【著作権者】
- ひよひよ 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10およびServer 2003/2008/2012/2016/2019
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 8.8.1(20/08/29)