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「Windows Package Manager」プレビュー版に初めての更新、設定ファイルをサポート

コマンドでアプリケーションをインストールできるようにするパッケージ管理ツール

「Windows Package Manager」v0.1.41821

 米Microsoftは7月15日(現地時間)、「Windows Package Manager」の最新プレビュー版v0.1.41821を公開した。初回リリース以降、初めてのアップデートとなる。

 「Windows Package Manager」(winget)は、コマンドでアプリケーションをインストールできるようにするパッケージ管理ツール(パッケージマネージャー)。たとえば「PowerToys」をインストールした場合、“winget install powertoys”と入力するだけでダウンロードからセットアップを自動で行える。

 Windowsプラットフォーム向けのパッケージマネージャーはすでにいくつかあるが、「winget」はOS標準であること、Webブラウザーでもお馴染みのセキュリティ機能「SmartScreen」やマニフェストの自動チェック、改竄防止のためのSHA256ハッシュチェックといった対策でリポジトリの信頼性が担保されている点が利点といえる。開発はオープンソースで行われており、プレビュー版の間はOSを「Windows Insider Preview」ビルドにするか、“Windows Package Manager Insiders Program”に参加することで「winget」を有効化できる。対応OSは「Windows 10 Fall バージョン 1709(Creators Update)」以降。

 本バージョンの目玉は、設定の変更に対応したこと。“winget settings”コマンドでJSON形式の設定ファイルを開き、好みに合わせて「winget」の挙動をカスタマイズできるようになった。現在のところ、プログレスバーの表示を“rainbow(虹)”や“retro(レトロ)”に切り替えるオプション(visual)や、リポジトリに登録されているパッケージの一覧をチェックする頻度を指定するオプション(autoUpdateIntervalInMinutes)が用意されているという。

 ただし、リポジトリの自動チェックはバックグラウンドではなく、「winget」の利用中に定期実行される仕組みになっている。“autoUpdateIntervalInMinutes”オプションを“0”にすれば、無効化できる。ちなみに、手動でリポジトリを更新するには“winget source update”コマンドを用いる。現在のところ、850近くのパッケージがリポジトリに登録されているという。