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「WSL 2」の旧OSバックポートに対応した「Docker Desktop Community 2.3.5.0」が公開

Windows 10 バージョン 1903/1909で「WSL 2」ベースのバックエンド、Home版でも利用可能

公式ブログ“Docker Engineering Blog”

 米Dockerは8月20日(現地時間)、Windows向けの“Edge”版「Docker Desktop Community 2.3.5.0」をリリースした。「WSL 2」が「Windows 10 バージョン 1903/1909」にバックポートされたことをうけ、「Docker Desktop」でもそれに対応した改修が施されている。

 「Windows 10 バージョン 1903/1909」で「Docker」を利用する際、従来はレガシーな「Hyper-V」ベースのバックエンドを用いる必要があった。しかし、最新のOSパッチを当てれば、バックエンドに「WSL 2」利用可能となる。開発者は「WSL 2」のLinuxディストリビューション内にコードを保存して「Docker CLI」を実行できるようになるため、Windowsホストのファイルにアクセスする必要がなくなり、パフォーマンスが大幅に向上する。

 また、「Windows 10 Home」ユーザーでも「Docker」が利用できるのもうれしいポイントと言えるだろう。「Windows 10 Home」で「Docker」を利用する場合、これまではOSを「Windows 10 バージョン 2004」へアップグレードする必要があったが、その必要がなくなる。

 そのほかにも、本バージョンではダッシュボードの“Image”ビューで“Docker Hub”のイメージを操作できるようになった。設定をデフォルトにリセットしたとき、「BuildKit」を初期状態で有効化するなどの変更も加えられている。

 「Docker Desktop」はWindows/Macに対応しており、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は「Windows 10」build 16299(64bit)以降をサポートしている。