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“MailExtensions”の拡充を図った「Thunderbird 78.4.0」が公開
2件の脆弱性も修正。深刻度は“High”
2020年10月22日 12:00
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.4.0」が、10月21日(米国時間)に正式公開された。本バージョンではコアが「Firefox 78.4.0 ESR」相当へと更新されたほか、“MailExtensions”の拡充が図られた。また、パスワード認証を利用している“Yahoo”(“Yahoo! JAPAN”とは異なるサービス)と“AOL”のメールユーザーは“OAuth2”へ移行される。
今回のアップデートで修正された問題は、セキュリティ問題への対処を含め9件。安定性の改善や使い勝手の向上が図られている。
- グローバル検索インデックスの更新時に「Thunderbird」がフリーズすることがある
- 自己署名SSL証明書の取り扱いに関する複数の問題に対応
- 編集ウィンドウの受信者アドレスフィールドを広げられるように
- メッセージ作成ウィンドウで絵文字を挿入すると予期せぬ動作をすることがあった
- デフォルトのフォルダーアイコンの色を復元するボタンがキーボードからアクセスできない
- さまざまなキーボードナビゲーションの修正
- テーマの色を調整
- MailExtensions:“onBeforeSend.addListener()”で添付ファイルをアップデートできない
脆弱性の修正はCVE番号ベースで2件。深刻度の内訳は、いずれもMozillaの基準で4段階中上から2番目の“High”と評価されている。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため、「Firefox」ほどリスクは高くないが、有効にしている場合は十分に注意したい。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。