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Canonical、「Ubuntu 20.10」の提供を開始

“Microsoft Store”で「WSL」パッケージは提供されていないが、手動アップデートは可能

Canonical、「Ubuntu 20.10」の提供を開始

 英Canonicalは10月22日、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新版「Ubuntu 20.10」の一般提供を開始した。「Ubuntu 20.10」(コードネーム:Groovy Gorill)は、「Ubuntu 20.10 LTS」に続く「Ubuntu」の最新版。少なくとも2021年7月までの9カ月間サポートされる。

 「Ubuntu 20.10」はカーネルが「Linux 5.8」にアップグレードされたほか、ツールチェインも最新のものになった。「Raspberry Pi 4」向けのデスクトップイメージが追加された点や、2-in-1デバイスにおける使い勝手の向上、マイクロクラウドへの対応などが大きな改善点となっている。

 ただし、本バージョンはLTS(長期サポート)版ではないためか、“Microsoft Store”で「WSL」向けのパッケージはまだ公開されていない。執筆時現在、“Microsoft Store”の「Ubuntu」パッケージでインストールできるバージョンは「20.04.1 LTS(Focal Fossa)」のままだ。

 あえて「Ubuntu 20.10」を利用したい場合は、「WSL」の「Ubuntu」(管理者権限)で“/etc/update-manager/release-upgrades”を編集してリリースアップグレードの設定を“normal”に書き換え、“do-release-upgrade -d”コマンドでOSをアップグレードすればよい。

手動によるアップデートは可能