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完全な互換性と改善されたI/Oパフォーマンス ~Canonical、「Ubuntu」の「WSL 2」対応を発表

すべての「Ubuntu」バージョンは「WSL 2」へのアップグレードが可能

Canonical、「Ubuntu」の「WSL 2」対応を発表

 英Canonicalは5月27日(現地時間)、「Ubuntu」の「WSL 2」対応を発表した。現在リリースされているすべての「Ubuntu」バージョンが、「WSL 2」へアップグレード可能であるという。

 「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」で正式機能へと昇格した「Windows Subsystem for Linux(WSL) 2」は、従来からある「WSL 1」からアーキテクチャーを一新。2秒以内に起動する軽量仮想マシンにLinuxカーネルを組み合わせ、互換性とストレージ性能を大幅に改善した(参考記事)。

 “Microsoft Store”から導入した直後の「Ubuntu」は「WSL 1」だが、コマンド(wsl.exe --set-version Ubuntu 2)で簡単に「WSL 2」へ変換して利用できる。初期設定を「WSL 2」に変更(wsl.exe --set-default-version 2)すれば、はじめから「WSL 2」で利用することも可能だ。オープンソースの新しいターミナルアプリ「Windows Terminal 1.0」ならば、インストールされた「Ubuntu」を自動で検出して、新規タブメニューからシェルを起動できる。

「Windows Terminal 1.0」から「Ubuntu」を利用

 同社はエンタープライズ向けの有償サポート“Ubuntu Advantage”を通じ、「WSL」で運用されている「Ubuntu」を集中管理する「Landscape」、サポート期間を延長する“Extended Security Maintenance(ESM)”、メールおよび電話によるサポートを提供している。