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Microsoft、「Windows Terminal 1.0」を発表 ~タブUIの新しいターミナルアプリ
柔軟なレイアウト、プロファイルベースの高いカスタマイズ性、モダンな内部設計が魅力
2020年5月20日 05:00
米Microsoftは5月19日(現地時間)、開発者向けオンラインカンファレンス“Build 2020”で「Windows Terminal 1.0」を発表した。「Windows Terminal」は、同社が昨年5月から新規に開発をスタートさせていたターミナルアプリ。約1年のプレビューテストを経て、満を持しての正式リリースとなる。
「Windows Terminal」の特徴は、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えられる点。画面を複数のペインに分割して、並べて利用することも可能だ。それぞれの設定はプロファイルで管理する仕組みになっており、好みに合わせてカスタマイズできる。新しいWSL/Linuxディストリビューションや「PowerShell」のバージョンがシステムにインストールされると「Windows Terminal」は自動的にプロファイルを作成し、タブバーの[+]ボタンからインスタンスを起動できるようにしてくれるのも気が利いている。
また、DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンをはじめとするモダンな設計も魅力と言えるだろう。UTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーも備えており、カラフルな絵文字も扱える。デフォルトで採用されているフォントは「Cascadia Mono」で、これは「Windows Terminal」のために開発された「Cascadia Code」から合字(リガチャ)を省いた派生版だ。
「Windows Terminal」はオープンソースで開発されており、ソースコードとバイナリは“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロード可能(ライセンスは“MIT License”)。アニメーションGIFを背景画像に設定する機能やブラウン管のようなレトロ効果は、コミュニティの貢献により実装されている。もちろん“Microsoft Store”でも提供されており、「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降で利用可能。これまで“Microsoft Store”のプレビュー版を利用していた場合は、それがそのまま正式版へ更新される。
なお、今後は毎月プレビュー版と正式版がリリースされるとのこと。プレビュー版のアップデートは6月から、正式版のアップデートは7月から開始される。プレビュー版は“GitHub”のほか、“Microsoft Store”からも入手可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Windows Terminal」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1401.0(20/05/19)