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「Ubuntu 14.04」と「Ubuntu 16.04」のライフサイクルが計10年へ延長
無償サポート5年+有償サポート5年に
2021年9月22日 15:26
英Canonicalは9月21日(現地時間)、「Ubuntu 14.04 LTS」と「Ubuntu 16.04 LTS」のライフサイクルを合計10年へ延長すると発表した。同社によると、企業はレガシーシステムを廃止するために多大な努力と予算を費やしており、過去3年間でIT予算は大幅に増加している。そこでOSのライフサイクルを計10年に延長することで、IT予算のバランスを取りながらインフラのアップグレードを実施・計画できるよう、「Ubuntu」を導入する企業を支援したい考えだ。
「LTS」(Long Term Support:長期サポート)は2年おきにリリースされ、原則として5年間の無償サポートと、追加の有償サポート(ESM:Extended Security Maintenance、拡張セキュリティメンテナンス)が提供される。これまで「Ubuntu 14.04」と「Ubuntu 16.04」のEMSは3年間で、合計8年のライフサイクルが設定されていたが、今回、ESMが2年間延長されたことによりライフサイクルは合計10年となった。
新しい「Ubuntu」のライフサイクルは以下の通り。「Ubuntu 18.04」以降はESMが初めから5年(計10年のサポート)となっていたため、ライフサイクルに変更はない。古いOSのEMSを新しいOSに合わせた格好だ。
バージョン名 | リリース日 | End of Life(EoL:サポート終了) |
---|---|---|
Ubuntu 14.04(Trusty Tahr) | 2014年4月 | 2024年4月(2022年4月から変更) |
Ubuntu 16.04(Xenial Xerus) | 2016年4月 | 2026年4月(2024年4月から変更) |
Ubuntu 18.04(Bionic Beaver) | 2018年4月 | 2028年4月(変更なし) |
Ubuntu 20.04(Focal Fossa) | 2020年4月 | 2030年4月(変更なし) |
OSがサポート終了(EoL)を迎えるとセキュリティ修正を含むすべてのアップデートが提供されなくなるため、それまでに後継バージョンの移行を済ませてしまいたい。