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「Ubuntu 14.04」と「Ubuntu 16.04」のライフサイクルが計10年へ延長

無償サポート5年+有償サポート5年に

「Ubuntu」のリリースサイクル

 英Canonicalは9月21日(現地時間)、「Ubuntu 14.04 LTS」と「Ubuntu 16.04 LTS」のライフサイクルを合計10年へ延長すると発表した。同社によると、企業はレガシーシステムを廃止するために多大な努力と予算を費やしており、過去3年間でIT予算は大幅に増加している。そこでOSのライフサイクルを計10年に延長することで、IT予算のバランスを取りながらインフラのアップグレードを実施・計画できるよう、「Ubuntu」を導入する企業を支援したい考えだ。

 「LTS」(Long Term Support:長期サポート)は2年おきにリリースされ、原則として5年間の無償サポートと、追加の有償サポート(ESM:Extended Security Maintenance、拡張セキュリティメンテナンス)が提供される。これまで「Ubuntu 14.04」と「Ubuntu 16.04」のEMSは3年間で、合計8年のライフサイクルが設定されていたが、今回、ESMが2年間延長されたことによりライフサイクルは合計10年となった。

 新しい「Ubuntu」のライフサイクルは以下の通り。「Ubuntu 18.04」以降はESMが初めから5年(計10年のサポート)となっていたため、ライフサイクルに変更はない。古いOSのEMSを新しいOSに合わせた格好だ。

バージョン名リリース日End of Life(EoL:サポート終了)
Ubuntu 14.04(Trusty Tahr)2014年4月2024年4月(2022年4月から変更)
Ubuntu 16.04(Xenial Xerus)2016年4月2026年4月(2024年4月から変更)
Ubuntu 18.04(Bionic Beaver)2018年4月2028年4月(変更なし)
Ubuntu 20.04(Focal Fossa)2020年4月2030年4月(変更なし)

 OSがサポート終了(EoL)を迎えるとセキュリティ修正を含むすべてのアップデートが提供されなくなるため、それまでに後継バージョンの移行を済ませてしまいたい。