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ストアにある3つの「Ubuntu」の違いは? ~WLSの「Ubuntu」をアップグレードする方法

「Ubuntu」のリリース形態を理解して、適切なものを選択しよう

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公式ブログ“Windows Command Line Tools For Developers”

 「Ubuntu 18.04 LTS」の最初のポイントリリースである「Ubuntu 18.04.1」が、今月末にリリースされます。それにあたって“WSL(Windows Subsystem for Linux)”の「Ubuntu」で注意すべき点が、Microsoftの公式ブログ“Windows Command Line Tools For Developers”にまとめられています。アップグレードを考えているユーザーは是非チェックしておきましょう。

そもそも“ポイントリリース”って何?

 「Ubuntu」の通常リリースは、4月と10月の年2回行われています。バージョンナンバーはリリース日の西暦下2桁と月から採るのが慣例で、たとえば2018年4月のリリースは「Ubuntu 18.04」となります。それぞれのリリースのサポート期間は9カ月。ちょうど新しい通常リリースが出て3カ月後に“EOL(End of Life)”を迎えることになります。

 しかし、安定した運用を行いたいユーザーにとっては通常リリースのサポート期間は少し短すぎるでしょう。そこで原則として5年間サポートされる“LTS(Long Term Support:長期サポート)”版が2年おきにリリースされています。

「Ubuntu」のリリースサイクル

 LTS版には大きな機能追加・削除を行うアップデートはありませんが、それでも細かいアップデートは少なくありません。インストールしたあとに大量のアップデートを適用するのは手間なので、数カ月に1回、これまでリリースされたアップデートを適用したLTS版のインストールメディアが用意されています。これが“ポイントリリース”で、Windowsで言えばサービスパックにあたるものといえるでしょう。

 かつて、Windowsのアップグレードは“最初のサービスパックがリリースされてからが安全”と言われていましたが、「Ubuntu LTS」の場合もメジャーバージョンの移行は最初のポイントリリースがリリースされてからがよいとされています(アップデートを促す通知がでるのも、最初のポイントリリースがでてからです)。

 「Ubuntu 16.04 LTS」から「Ubuntu 18.04 LTS」へバージョンアップしようとする場合、最初のポイントリリースとなる「Ubuntu 18.04.1」が移行のターゲットとなるわけです。

“ストア”にある3つの「Ubuntu」

“ストア”にある3つの「Ubuntu」

 さて、現在“Windows Store”には3つの「Ubuntu」が存在します。

・「Ubuntu」:現行の「Ubuntu LTS」。新しいバージョンがでるたびに更新される
・「Ubuntu 16.04」:2021年まで利用可能なLTS版
・「Ubuntu 18.04」:2023年まで利用可能なLTS版

 無印「Ubuntu」の内容は現在のところ「Ubuntu 16.04」ですが、「Ubuntu 18.04.1」ポイントリリースのタイミングで「Ubuntu 18.04」に切り替わります。

 ただし、すでにインストールされている無印「Ubuntu」が自動でアップデートされることはありません。

 無印「Ubuntu」をアップデートする方法はディストリビューション固有の方法とWSL固有の方法がありますが、前者の方がお勧めとのこと。通常の「Ubuntu」と同様、以下のコマンドを入力するだけです。

sudo do-release-upgrade

 WSL固有の方法はブログ記事では解説されていませんが、“lxrun”コマンドでアンインストール・インストールを行えばよいようです。